RECRUITING MESSAGE地活研で働くということ

MESSAGE 01

Mamoru Sato佐藤 衛企画開発部/2012年入社

配慮や気配り、知力や体力が試される研究員という仕事。

大学で地域社会学科を専攻しました。キャンパスのある埼玉県岩槻市は、人形作りが盛んな地域。その貴重な歴史や観光資源としての可能性を、フィールドワークを通して探りました。大学時代に綴ったノートには、地元の若手起業家、伝統工芸士とコラボレーションした地域活性のキーマンの名前等が書き記してあったりして、今の仕事にも通ずる部分が多く見受けられます。漠然とはしていましたが、地域の課題や問題に興味を持っていたのだと思います。

だからでしょうか、会社探しも社名にピンときたようです。「地域」と「活性化」という文字に反応したんですね(笑)。うっすらとした興味にピントが合ったような出会いでした。

しかし、地活研の仕事を理解するまでには経験が必要でした。最初は、誰のために何をする会社かがわかりません。もちろん、地域を活性化することが使命の会社ですが、決まった方法があるわけではありません。国や地方の政策に明るく、時代や社会の問題に鋭く反応するセンサーをもたなくてはならず、研究員としての自覚も必要です。そう思えるようになるまで、社内・社外問わず、多くの方々からアドバイスや時にはお叱りもいただき、とても貴重な経験をすることができました。

現在は、金融機関がクライアントで、全国でのシンポジウム事業の構築を行っています。登壇者には、地域のステークホルダーの方々を予定しており、地活研の業務の中でも最大限の気配りと配慮が求められるポイントです。また、地域でのイベント事業などに合わせ出張もあるため、体調管理も含め体力が求められます。頭と体をフル活動するところが、地活研の仕事のポイントであり、やりがいのあるところです。

入社2年を過ぎた頃、とても印象深い仕事を経験しました。地域の子供たちから、自分が住む町や村の未来に残したい大好きな場所を写真投稿してもらう、「全国子供フォトコミュニケーション」という案件であり、「持続可能な開発のための教育」(ESD=Education for Sustainable Development)の一貫として行われた事業です。

地活研の仕事は、国の政策を地方に発信するのが大半ですが、このプロジェクトは逆。地方の子供たちから送られてくる地域の写真に、「地域の良さに」について教えを受けた思いでした。なにより小学生たちの撮影の視点が面白いのです。大きな杉の木の写真もあれば、小さな公園や小川もあるし、綺麗な棚田や学校の裏手の雑木林もあったりと、被写体は実にさまざま。構図の手慣れた子、お目当てがフレームからはみ出しても気に留めない子、躍動感があり子供にしか撮れない世界など。子供ならではの豊かな感受性に圧倒されました。

以前、北海道森町、秋田県湯沢町、熊本県小国町の3地域の小中高生を対象に、地域資源である「地熱」についての出前授業の仕事を担当しました。恥ずかしながら、それまでに私が知りえた地域とは、県庁所在地が大半でしたから、空港から3時間以上も車に揺られてたどり着いた小国町の風景は、とても新鮮でした。小国町は地熱やバイオマスに真摯に取り組み、環境未来都市やSDGsの指定も受ける、とてもポテンシャルの高い町です。また、小国町の子供たちはとても礼儀正しく、こちらの背筋が伸びる思いでした。地域としてのポテンシャルも人柄も優れている小国町に魅了された私は、地域のブランド化の重要性を実感し、この地で研究員としての自覚を新たにしました。

とにかく経験がモノを言う仕事です。地域の活性化のためには、ひとつでも多くの地域の問題や課題を見聞き、知る必要があります。日本は1714個の市町村の集合体ですが、ひとつ一つの町や村に人が暮らし、生活が営まれ、地域ごとの課題も抱えています。いつからか合言葉のように「地域創生」と口にするようになりましたが、この国を元気にする特効薬があるわけではありません。各自治体が試行錯誤を繰り返しながら答えを探しています。まだ序の口の研究員ですが、私も自分なりの答えを探していかなければなりません。

MESSAGE 02

Yusuke Shimane島根 佑介企画開発部/2014年入社

一つの提案、一通のメールに個性を発揮し、対話を重ねること。

「地活研」は型にはまらない会社です。製作プロダクションであり、プランニング会社やコンサルティングファームのような性質も併せ持っています。なにより政策通ですし、全国47都道府県の地方新聞社で構成した「全国地方新聞社連合会」の事務局運営も行う会社です。仕事のフィールドは全国津々浦々。ですから、いろいろなことに挑戦が可能です。淡々とした、お決まりの毎日を送りたい人には、ちょっと不向きかもしれません。デスクで考えたことは自ら現場に赴き、成果を出さなければなりません。仕事の守備範囲が広いがために、自分のストロングポイントを磨くことも大切です。目下、“この件は島根が得意分野だから!”と言ってもらえる存在を目指しています。

現在、大手自動車メーカーが全国で開催する環境保全イベントの中継役を行っています。主催者であるメーカーのブランドイメージを左右する重要なイベントです。地方新聞社との連携やクリエーターとの協働、地域の環境活動を推進する方々との結束等、調整役として息つく暇もありません。

まだ駆け出しの研究員ですが、自分なりの課題や問題意識を持つことが大切だと、常日頃から考えています。とりわけ今は、人口減少が気がかり。人口ボリューム的に考えて、現状のシュリンク状態が継続すれば、2050年の人口はおよそ9700万人。全国の6割以上の地域で、2010年時点の人口の半分以下になるという試算が発表されています。そのような状況下では、今の地域活性化策は通用しないはずです。これまでのように経済が拡大する中での地域活性と、縮小する経済下での地域活性とでは、その方策も異なるに違いありません。今のような「地域創生」を謳い文句に、明るい未来を描けるでしょうか。難しい問題ですが、考えなければならない課題です。

おそらく「地活研」で働くということは、社会の実情を考慮した、これからの日本社会が目指す方向性について、明確な指針を示すことだと思います。その上で、人々の暮らしをどのように変化させていくか。時には、ひとり一人に寄り添うような説明を行ったり、丁寧な対話の機会を創出することが重要になってくるでしょう。

入社4年を経て、自分なりに仕事のポリシーを持てるようになりました。それは、自分が働いて得る給料を「我慢料」にしないことです。人生の半分以上の時間を費やすであろう仕事の対価を、耐えること、辛いことを我慢することで得る人生は、私の生き方に反します。もちろん、時に理不尽な要求や、昼夜を問わない作業を求めてくるのは仕事の常として受け入れ、一つの提案、一通のメールに自分らしい個性を発揮し、対話を重ねていくことで、仕事の楽しみを見出し、我慢の仕事は回避できるはず。我慢を楽しみに昇華する、これが島根流のポリシーです。

「地活研」は社員数で20人足らずの小規模ファームですが、大きな翼をもった会社です。その翼を自由に広げ、地域のどこにでも飛んでいけます。大手企業の全国プロモーションやキャンペーン、自治体首長や国のトップが登壇するイベントに携わる機会もあります。自分一人では小さな力かもしれませんが、会社とチームが一丸となり、社会の希望を創る仕事ができます。その翼に、あなたも乗りませんか!

採用情報

職種
  • 広報コミュニケーション・コンサルタント
  • 総務、経理
雇用形態
  • 正社員
給 与
  • 大卒の場合 189,000円~ (その他、各諸手当、休日出張手当別途)
応募資格
  • 18歳以上
    ※学歴は問いません
諸手当
  • 家族、技能(経験者優遇)、住宅、携帯、効率アップ、通勤手当等
昇 給
  • 年1回
賞 与
  • 年2回(9月、3月)
勤務地
  • 東京都港区東新橋2-4-6-7F
  • 石川県金沢市本町1-7-2
勤務時間
  • 9:30~18:30
休日休暇
  • 完全週休2日制(土・日曜日)
  • 有給休暇、祝日・夏季休暇、年末年始休暇、リフレッシュ休暇(年3日間)
福利厚生
  • 社保完備、スキルアップ支援制度、人間ドック等定期健診、ノー残業デー(月2回)
  • 勤続手当(3年、5年、7年、10年)